あいの風鉄道混雑

「すし詰め」車両の解消を! あいの風とやま鉄道へ申し入れ

あいの風とやま鉄道株式会社へ、日本共産党富山県委員会として申し入れに訪ねました。

市井正之社長、日吉敏幸副社長が応対されました。

党側からは、私・坂本洋史党呉西地区委員長と、火爪弘子県議、折田誠党県常任委員、高瀬あつこ党呉西地区常任委員、津本二三男射水市議、脇四計夫前朝日町長、荒尾勇二朝日町議。

20150423あいの風とやま鉄道申し入れ2

20150423あいの風とやま鉄道申し入れ13月14日、北陸新幹線開業と同時に、富山県内を走る北陸本線はJRから切り離されて第3セクター鉄道会社「あいの風とやま鉄道株式会社」が発足し、経営することになりました。JR時代から大幅に車両が減らされてのスタートとなり、朝の通勤通学時間帯などでは「すし詰め」状態になっています。

同社は、開業3日目に混雑のために緊急対応として2両編成を3両編成にしたのですが、実際には十分な乗車空間は確保できず、引き続き「ラッシュ時間帯の車両増は何とかならないか!」という要望が相次いでいます。

「あいの風に、愛はないのか!」

と揶揄する声が、ネット上でも溢れています。北陸新幹線開業に沸く富山県ですが、在来線を利用する県民にとって日常の足が、料金値上げ、ひどい混雑に困っているなかで、不満や怒りを持つのは当然です。こうしたことは予想されたことで、行政やJRの責任も重いものがあります。

そのため日本共産党として、この混雑解消、乗り継ぎの利便性改善のために車両増、ダイヤの調整などを求める申し入れとなりました。

そのほか、JR時代、各駅では東京・関西方面の長距離往復利用者に無料で貸し出されていた駐車場が使えなくなっている問題、快速ライナーの料金問題、等々細かな要望を率直に届けて改善ともとめ、状況をお聞きしました。

会社側の姿勢は、要望はできる限りこたえ、利便性向上に力を尽くしていきたい、というものでした。

◼︎車両増は可能か?

今回の1両増も実は検査用のために確保しておくべき必要な車両だったが、特別に活用して間に合わせたもので、今の状態からさらに車両を増やすのは不可能に近い。現状は車両と人員をフル活用しているので、もし車両故障があった場合は、運休しなければならないという綱渡り状態。朝を増やすとなると、どこかを減らしすしかないが、それはまた難しい課題。年度当初は偏りがでて混雑するとうのが一般的な傾向なので、今後乗客が徐々に他車両へ分散していくことも考えられ、引き続き推移をみながら対応していきたい。

といった回答でした。

◼︎19:53富山発→金沢行きが混雑する問題。

この便の前後はほとんど問題ないが、この便のみが大変な混雑で、対応を協議しているところ。この車両は、「IRいしかわ鉄道」の車両なので、当方としてはIR社へ申し入れる立場になっている。車両増を求めたいがIRさんもわずかな車両で運行しているので、これを4両にするというのは無理と思われる。このIRの便を入れ変えるなどの方法は、全体の運用の中で十分に検討して結論を出す必要がある。多数の要望が来ていることは十分承知している。

◼︎混雑解消のため、都会の電車のようなロングシートタイプにするべきではないか?これなら満員の場合でも比較的乗りやすくなると思うが?。すぐに車両が増やせないのであれば、車両内部を改造するという方法がとれないのか?

シートを変えると座席が減るし、都会と違って富山の人は「座りたい」人が多いので、受け入れられるかどうかという問題がある。しかも、改造するとなると経費もかかるので、なかなか大変だ。

◼︎富山7:24発→黒部行の2両編成だが、東富山駅、水橋駅を利用する高校生が混雑のひどさでとても困っている。

その前の富山6:50発→泊行は、これは富山東高校、第一高校、水橋高校の生徒はほどんど使わないが、黒部に近づいていくとYKK社員等がかなり乗車するので、4両編成にした。

車両の配置の関係で、あっちを増やせばこっちが不足するといった非常に悩ましい問題の狭間で、これもどうやって解決していくか十分に意見を聞いて進めていきたい。

ざっとこんな感じの回答でした。

◼︎石動駅、小杉駅などで東京・関西の長距離往復切符利用者に対する無料駐車場の復活はあるか?

JRから土地(駐車場)を譲渡された。全体でいかに利益を出すかという観点も大事で、駐車場もできる限り有効に使いたいという考えもある。JRから切符受託販売手数料はいただいているが数%というごくわずかのものであるので、この中から駐車場管理費等を出すのは難しい状況であり、現在無料駐車場は見合わせている。今後、駐車場の一定面積を月極駐車場にし、その他を無料駐車場にするということも検討している。石動駅については、計画されている駅の改装との関わりで駐車場の一部が使われることになるが、残りのスペースで無料駐車場として提供できないかを市とも協議・検討中である。各駅によって対応に違いがあり、泊駅は、朝日町が無料駐車場として運用している事例もあり、ケースバイケース。要望を聞きながら対処していきたい。

ついでに、

◼︎ホームページがスマホ対応していないので早期に対応をと求めました。(IR石川のページはスマホ対応)

◼︎その他高岡駅では、ベンチが車両停車場所とかけ離れた位置にある問題は、移動させる予定であるとの回答でした。つり革が高すぎるという意見も出されました。

【私の感想・感触】

会社は、ギリギリのところで最大限乗客の利便性を高めようと努力しておられることが伝わってきました。こちらとしては、住民要望をできる限り細かく会社側へ伝えつつ、会社、行政、利用者が知恵を集め可能な改善策を1つ1つ具体化していく働きかけが大事だと思います。県など行政は、高齢化の中で公共交通の発展が求められることを踏まえ、県民の足を守る立場から財政支援も含めてイニシアチブを発揮すべきだと感じました。

申し入れ内容は以下の通り。

2015年4月23日

あいの風とやま鉄道
社長 市 井 正 之 殿

あいの風とやま鉄道の運行に関する要望書

日本共産党富山県委員会
委員長 上 田 俊 彦

 あいの風とやま鉄道の運行開始から1カ月余り、公共交通の使命を果たすべく、貴社が様々な困難を抱えながら、懸命に奮闘されていることに心から敬意を申し上げます。
わが党はこれまで、新幹線開業にともなう並行在来線のJR経営分離に反対の立場に立つとともに、あいの風とやま鉄道の利便性向上と持続可能な運行のため、富山県に対して様々な提案を行ってきました。今後とも、国と県、JRが責任を果たす立場から、貴社を支援するよう働きかけていく所存です。
同時に貴社が、県民と利用者の声に心を寄せ、県民に愛される鉄道として奮闘されることを願ってやみません。その立場から、開業後寄せられた範囲で、県民からの様々な生の声をお伝えするとともに、以下の点を要望するものです。

 (1)県に支援を求めるなどして車両を増やし、朝夕中心の混雑を解消すること。現状を放置すれば、乗客ばなれが進むことになる。梅雨時や冬場も心配されている。

  •    3両編成に変更された高岡発7:23・富山行だけでなく、富山発7:24・黒部行きなど、すし詰め状態の車両があり解消を急がれたい。
  •  富山発19:53・金沢行きなど、夜8時台の混雑も指摘されている。
  • 日曜日朝も富山発・金沢行きの車両が混雑しており、学生の公式試合などへの影響を心配する声が学校から上がっている。

(2)利用客へのアンケート調査を早急に実施し、改善に取り組むこと。高校ごとに生徒にアンケートを取ることも有効である。

(3)各駅で、運行時間間隔の長さ、乗り継ぎの不便さが指摘されており、改善すること。

  • 富山発・泊行きの列車は朝6:50のあと、8:25までない。黒部止まりの列車を泊まで延伸できないか検討を。
  •   泊駅発19:03のあとは20:21まで列車がない。部活帰りの泊高校生、保護者から改善を求める声があがっている。
  •  7:30高岡発の万葉線に乗るために、西高岡駅を7:25発では間に合わず、1時間早い電車に乗っている。
  •   新幹線から糸魚川駅での乗り換えに時間がかかり過ぎて、例えば東京発18:40の新幹線に乗ると、泊駅までは4時間18分もかかる。

(4)駅舎の改善、利便性向上に努めること。

  •   泊駅の窓ガラスに目隠しがされたが、治安上改善が必要である。
  • 泊駅の列車が2番線に入り、高齢者が階段の上り下りに困っている。
  •  JR長距離列車利用者が石動駅の駐車場を使う際は、これまでどおり無料にすべき。そうでないと、直接車で新幹線駅に行く人が増えるのでは。
  • 滑川、水橋、東富山駅の東側乗降口新設を。滑川駅にコインロッカーを。

(5)富山駅ホームにJR時代には事務室があって社員がいたが、現在は事務室がなくなり安全性に不安がある。ホームに駅員を配置すること。

(6)座席指定と、料金300円徴収など快速ライナーのあり方を検討すること。土・日の快速(JR時代の9時台〝お買い物列車〟など)の要望もある。

(7)その他、県民サービスに努めること。

  • 在学証明書が発行されていない段階でも、合格通知で定期券購入を認めること。
  • ホームページに駅の電話番号を掲載すること。
  • ホームページの各駅情報の「接続交通機関」に、コミュニティバスや自治体運営バスなども加えること。

以上