新幹線開業で北陸線値上げ

新幹線が来る代わりに、在来線運賃値上げと特急廃止・・・

北陸新幹線の最速車両=「かがやき」の所要時間は、東京から富山まで2時間8分、金沢まで2時間28分。従来の在来線+上越新幹線利用よりおよそ1時間20分の短縮である。乗り継ぎも不要だし、大変便利なことになる。
しかしいま、「新高岡」になぜ停まらないのか!「かがやき」全本数とは言わないが、せめて何本かは「新高岡」へ停めて欲しいという要望が高岡を中心として熱く盛り上がっている。そこで、今回の署名というわけである。「かがやき」停車署名

「ぜひ高岡にも停まって欲しい」とは、私も率直に思う。だから署名をしておいた。しかし、「新高岡」にも、「黒部宇奈月温泉」にも停車を、という要望をのめば一体どうなる?最速を誇る「かがやき」は、そのたびに15分、30分と走行時間が長くなるのだ。痛し痒しというところである。

そもそも、高岡に停車するだけの乗客が見込めるかどうか?、つまりJR側に高岡停車の魅力が感じられるかどうかという根本問題がある。正直、それはなかなか難しい課題だろう。しかし、せめて1本でも、2本でも停まってくれればよい。その気持ちをこの署名に託しているのだろうと思う。

「かがやき」停車署名1

ところで私がより切実で問題だと考える点は、北陸新幹線開通と同時に切り捨てられる富山県民の日常の「足」だ。

大阪方面からの特急が金沢で停車してしまい、富山まで来ない。これは何とかならないのか!
大阪まで新幹線が開通して「その暁に」関西方面の特急列車停止なら理屈も通るが、そうではない。現在もなお大阪・京都方面へ、サンダーバードを利用して多くの乗客が行き来する。にもかかわらず、
「新幹線がめでたく開通しました。北陸線の経営は切り離しました。だから特急は金沢止まりです。ご了承ください」って、どうなのでしょうか。

Q:特急(関西・中京方面)を存続させてほしい。

A:特急の運行については、先行事例では、並行在来線区間の特急列車は全て廃止されており、JR西日本では「金沢駅以東では新幹線の有効活用が基本で、特急運行は考えていないが、金沢駅での乗り継ぎを含め、できるだけ不便にならないよう検討したい」としています。

新幹線開通後は、関西・名古屋方面に行く場合、金沢駅での乗換え時間を考慮しても時間短縮が図られることが多いほか、割引切符を利用すれば、料金も安くなる場合も想定されます。

(あいの風とやま鉄道のQ&Aから)

加えて困るのは、運賃値上げ。

10月28日の北日本新聞によると、JRから切り離されて運営される「あいの風とやま鉄道」では、通常運賃が従来のJR線から12%アップ、学生の定期券は3%アップ(開業5年間の激変緩和処置で当面低く抑えられる)が、今後さらなる値上がりは必至。
新幹線開業で北陸線値上げ
毎日のことであり、会社員や学生さんにとって重大な問題である。自動車抜きの生活は考えられない超田舎の富山県ではあるけれど、それでもできるだけ大量輸送が可能な公共交通機関の利用拡大を図るのが今日的というものである。運賃値上げはその逆ではないかと思う。20141028在来線運賃12%値上げ

北陸新幹線整備費の3分の1は、富山県民の税金が投入されている。その額は約2300億円。本来整備新幹線は、全国民の共通の足であり国家が責任をもって建設するのが基本であるはずだが、北陸新幹線(など早くこっちに来て!とお願いする地方の場合)は、地元が多額の負担をすることと引き換えにようやく整備された。この負担は富山県財政を歪め、県民の福祉、教育分野の予算を圧迫している。そうして県民が苦労した末に開業する新幹線なのだ。その弊害が、日常の足の切り捨て、鉄道の不便化であってはならない。

署名あつめるなら、是非とも、特急を金沢で止めないで! 運賃は上げないで!もセットにしてはどうか。