共産党も教師も「正しそうなこと」「良いこと言ってる」だけにかえって腹がたつ

党大会3日目、議事の冒頭で来賓の挨拶を受けました。注目は、「市民連合」の上智大学の中野晃一さんと、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさん。

表題は、27回党大会での中野晃一さんの挨拶の一節です。

共産党も教師も「正しそうなこと」「良いこと言ってる」だけにかえって腹がたつ、これをどうにかすべきだ。

この指摘、共産党を外から見ている人にはよくわかる感覚だろう。そして今日の大会会場の代議員・評議員約1000人の人たちも多いに共感したことと思う。

巨大な与党に対し、野党と国民が手を携えて安倍政権に対峙し、安倍政権を退治するには、闘いの中で数多ある意見の違いをのり超えていかねばならない。対立、批判、攻撃の対象であった野党や運動に関わる人々が、今や手を取り合うわけだから簡単な話ではない。しかしそれを日本の社会はやり始めたし、またさらに発展させようとしている。その際、仲間になるべき人、共闘する組織に対する互いのリスペクト精神が大事なのである。頭でわかっていても、それを実践するとなると、なかなか難しいものであるが。しかし乗り越えなければならない。

日本共産党には<共産党はどの党よりも正しくあるべき><正しくあろうと努力すべき>という精神が貫かれていると思う。それはそれでとても大事だ。しかし、それはあくまで党内の話であって、それが外に向かって強調されると、問題になっていく。

世間には、物知りで、理屈っぽくて、相手の話を聞かず、一方的に話をする、上から目線の人がたまにいる。そういう人は1〜2%はいるだろう(何の実証もないけど、そんな感じ)。そんな人とは、なるべくお話しないように避けたいというのが正直なところだ。おそらく日本共産党は、そんな人の比率が高めかと思う。その理由は、1つは、日本共産党の党員は、他党と比べるまでもないが、よく勉強しているからだと思う。私自身は全く勉強が足りなくて、反省の日々であるが。人は、ものごと(真実・真相など)を知ると、やっぱり他人に知ってほしいから言いたくなる。もう1つは、共産党の人は、やはり真面目。社会をよくしなければという使命感に燃えている。だから、真剣に、熱く語ってしまう。そうした善意からくる振る舞いだけに、迷惑になっていることに気づけないことが生まれるという問題なのである。

どういう語り方に問題があるのか、振る舞いに問題があるのかよく振り返り、諸活動に生かさなければならない。しかし、大事なことは今自分が言ったことは、相手にどう伝わったのか、どう思われたのか、という相手の立場にたって考えるスタイルが体得されているかどうかなのだと思う。他党はもちろん、真面目に日本社会の改革を考え、政治に目を向け始めた人たちに向けてのメッセージや働きかけとは、相手の話を聞き、相手の思いを聞き、互いに心を開き語り合える関係を作ることの中でこそ成立する。

中野晃一さんの著書『つながり、変える私たちの立憲政治』
中野晃一さんの著書『つながり、変える私たちの立憲政治』大会会場で売っていたので買いましたが、つまみ食いしたところ、非常に面白い内容でした

以下囲みは、大会会場でメモをしたものから文章化したもので、ニュアスンスで書いている部分もあり、100%のものではありませんので、ご注意ください。

【中野晃一さん】
この党会場の雰囲気に圧倒されて・・・
総がかりを軸に、SEALDs、ママの会、立憲デモクラシーの会など市民がまとまって「市民連合」。安保法制廃止に追い込み、立憲主義を回復する。個人の尊厳を擁護する政治を実現したい。
立憲野党は方向性は一致している。(スピード感や政策などが違うけれど)
共闘というのは、互いの良さを潰して1つになっていくのではなく、互いの違いを受け入れ、同じ方向で政治を変えていくということ。それを実現するためにみなさんと歩んでいきたい。
解散はいつ来てもおかしくない。そこでどう戦うか、他者性を認め、運動を個人の尊厳に立脚させて、国家権力、国威発揚ありきの安倍政権、そこと内通している改憲勢力といかに対峙していくかが、ポイントになる。
これから運動を大きくするとき(ここまで大きくして来た)ことを考えるとき、さらに多くの人に運動に呼び込んでいくことが必要。
小選挙区ではどうせ勝てない、投票したい人がいない、勝てるとは思えない、と政治を諦めている人がいる。その人たちにもう一回受け皿を作って、説得力のある本気の野党共闘を市民が後押しして実現していく。時間がかかると思うが。
その時私たちが考えなければならないこと。
志位委員長と初めてお会いしたのは蟹工船ブームの時、テレビ番組の際。志位さんはクソ真面目だなという印象、そしてちゃんと話を聞いてくれる。会うたびに、前の話を覚えていて答えてくれていた。今日党大会に来賓で来ているのは、実は急にできたことではなくそういう交流があったから。
以来、志位さんにずっと言って来たことは・・・
共産党に対してということだけでなく、(私自身も大学教員だけど)
共産党も教師も、「正しそうなこと」「良いこと言ってる」だけにかえって腹がたつ、これをどうにかすべき。常に、正論っぽい、「正しそうなだけに腹がたつ」。
それが行き過ぎると「狂っているからこそいい」とトランプを生むような状況になる。これをどう打ち破っていくか。
正しいこと良いことに、自信を持っていくことは遠慮なく追求すべきだが、正しいと確信しているだけに、頭ごなしになっていかないようにすべき。相手は、「言いくるめられている」、「考えるスペースがない」「なんとなく言い負かされた」という感情になる、これを避ける。必要なのは、思いを共有してもらうためには相手へのリスペクト。これは自戒を込めて。
そして広げていくには、ユーモアが必要。自分を少し距離を置いて、自分をからかうような、自分のことを笑うような感じ。
確かに自分もとても怒っている。怒っている方が多い。しかし、怒っている人のところには人は寄ってこない。言うのは簡単だが。笑うのを忘れないようしたい。
今年を転換点に。安倍政権を退陣させる、安保法を廃止、立憲主義を回復。
貶められている個人の尊厳を回復し、擁護、未来を切り開く幕開けにするために、みなさんと力を合わせていきたい。
【ミサオ・レッドウルフさん】
各野党が挨拶された党大会、これは日本の情勢的にも共産党的にものすごい大転換と感じる。歴史的な大会。
反原発官邸前抗議行動は2012年3月から始まり、今でも約1000弱の人が参加。再稼働されてしまったが、これをみなさんと一緒に続けなければならない。
今は、原発のことだけでなく、安倍政権の暴走という問題が大きい。
2013年からノーニュークスデイが始まったが、さよなら原発2000万人アクション(来賓挨拶された福山さん代表)、原発をなくす全国連絡会(共産党系!)、最初は本当に大変だった。3・11以前、福山さん(平和フォーラム)に何で一緒にできないんですか?というと、「むしろ市民のあなた方の方から言ってくれればできるかも」と言われて、それが脳裏にあった。そして、3・11事故があって、官邸前抗議行動が広がり、そこで両者にお願いに行ったら両方の代表にも努力してもらい成功した。当初はいろいろあって、「お前は共産党か」と言われたこともあるが、いろいろ調整され、超党派の運動になっていた。しかし、正直、政治の方は共闘が遅い、危機感足りないと2013年当時から思っていた。
そういう中で、今回共産党さんが共闘の方針を鮮やかに打ち出してくれた。本当に感謝。あとは野党第一党が腹を括るかどうかにかかっている!
路上で流した血と汗を、政党の皆さんが汲み上げてほしい。
安倍政権は、戦後最悪の内閣。
トランプの政権交代で、世界的なパワーバランスが変化している。今の安倍政権では、トランプに媚を売って、使われて、お金を取られるんじゃないか。安倍の外交への危険性を感じる。衆院選で野党の皆さんには議席を伸ばしてもらいたい。
中野先生の、ユーモアが必要だとの話。今世界で起こっている動きの大きな流れ、歴史のダイナミズムにどう乗るか。色々な動きに振り回されていくということでなく、自分で作っていくところに楽しさがある。そこで楽しめる余裕が大事ではないか。
今後もみなさんと路上から声を上げていく。

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「共産党も教師も「正しそうなこと」「良いこと言ってる」だけにかえって腹がたつ」への2件のフィードバック

  1. これが正しいのだから!と、主張し、強く主張すればするほど、押しつけになり、果ては独裁にいつの間にか変わってしまう……それがかつて存在し、崩壊した〝共産主義〟だったということでしょうか。すなわち、それは共産主義ではなかった……だから、今の共産党の綱領があるのでしょうか。国民の大多数の同意を持って変革していくという。

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