「友達とはこういう話できないので、新鮮でした」

22日、若者たちで語り合う、「TALK×DISCUSSION_Vol.2」が行なわれました。

トークはまず私から、昨年7月の集団的自衛権容認閣議決定から始まり、その後戦争法案反対の運動が若い世代の中でも巨大に広がったこと、日本共産党が戦争法廃止を目指す「国民連合政府」構想を打ち出し、野党間の共闘に向けた取り組みが広がっていることなどを紹介しました。
また、パリでのテロをきっかけに報復の動きが強まる中で、テロをなくすにはどうしたら良いのか、も考えてみました。

イラク戦争で無辜の住民が虫けらのように殺されていく動画(まるで戦争ゲームを見ているのかと錯覚するような映像)を参考に投影したのですが、見ていられなくなり途中で視聴をやめました。
アメリカなどの大国が、「テロとの戦い」だと言って戦争を始め、罪なき子どもや女性、高齢者を大量に殺すことが、憎しみをさらに増幅させ、テロの温床を拡大していくと思います。
【以下の動画は見ない方が良いかもしれません】

参加された28歳の女性は、「私は、戦争法はおかしいと思う。自分や自分の子供たちの世代が武器を持って人を殺すことには絶対に嫌だ。だから反対する。デモにも自分が参加することで他の人に少しでも影響を与えられるならと思い参加するようになった」と話しました。同時に、「そういう話を周りの友人に話しても、嫌がられたり、またそれを嫌って自分からそういう話題は出さないことが多い」「言いたいのに言えない、そこがとても苦しい」と率直に話してくれました。
また、戦争反対の論調やSEALDsなどの若者達の動きに対してネット上では、空想的だ、お花畑だといった批判があり、それに対してうまく答えられないという思いも出されました。

憲法9条を持つ国の力とはどういうことかについて、FBで紹介されていた高遠菜穂子さんの講演を視聴し考えました。高遠菜穂子さんの発言(2013年)

2013年12月10日 第5回Peace Night 9(講演会)~高遠菜穂子さん■日本は情報は溢れてません■外から見えている姿と国内の自己認識の尋常でない乖離■戦場で銃を持つということ■平和憲法によって私たちは守られている***私は年に半分位外国で暮らすんですよね。中東にいるんですけど、まず皆さんにお伝えしとかなければならないのは、日本は情報は溢れてません。日本は、情報は溢れてないです。私は帰国する度にここ数年、ほんっとにあの10代の頃から海外から帰ってくる時に体験してますけども、ここ数年本当に思うのは、帰ってきた瞬間に四方八方ドアがパタンパタンパタンと閉まって国際社会から隔絶される感覚というのを味わってます。で、それは日本に長く20年、30年住んでいる、外国の方、アメリカ人イギリス人この間大阪で飲んだんですけど、みんな同じ事を感じてました。まずそれを1つ知って頂きたいというのと、それから、あの自分たちの姿っていうのが、どこの国も自分たちの国とか自分たち日本人の姿だとか、外から見られているのと多少ギャップがあるのが普通なんですけれども、最近のたぶん外とのギャップ、外から見られている姿と自分たちが認識している自分たちの姿のギャップが尋常じゃなくかけ離れている、というのがあると思います。例えば、日本のテレビを観て、中国の軍事大国化みたいなところを怖い怖いとかそのイメージを持ったりしてますよね?、結構。で、そうなんですけれども、逆に私、ヨルダンという国であっちこっちの国のテレビを観てます。韓国にしても、CCTV中国のにしても、BBCにしてもCNNいろんなのアルジャジーラいろんなの観ます。なんだけれども、例えばCCTV中国のあれ(TV番組)を観てると、ものすごい軍の映像がバァーっと流れてるんです。どこだろ?すごい護衛艦で、もうパラシュートで降りてきて、すごい絵をやっるわけですよ。どこかな?と思ってると、自衛隊なんですよね。それが延々中国のCCTVでやってるわけですよ。で、思えば、ようするに中国のお茶の間でそれを観ている中国の一般の人たちは、それ観てわぁー日本がまた、みたいに思ってるわけですよね。みんなが中国観て、わぁー軍事大国化してるよ、と言ってることと全く同じ事を向こうも思ってるっていう事だと思います。で、これは今CCTVとあげましたけど、最近はアルジャジーラとかそういったインターナショナル、ワールド系のアルジャジーラ・イングリッシュなんかでも、実はつい2週間位前にも、自衛隊特集をやってたんですよ。たぶん皆さん観た事ないと思います。私は北海道なので、周りがほとんど自衛官のあれなので、迷彩服で演習のあれとか垣間見てますし、それから北海道のローカルのニュース、例えば6時の夕方のニュースで、20分なったら地方のニュースに切り替わったら、時々やっぱり在日米軍が北海道に来て演習してます、合同演習やってます、うちの隣の演習場でこういうのやってます、ベニヤで住宅街の模型を作って、そこで突入の練習をしてます、そういうのをたまに見ますけど、たぶん東京で暮らしている皆さん、そんなの観た事ないと思います。是非、そういうのを今はホントに、スマートフォン皆さん持っていらっしゃると思いますし、インターネットを皆さん持っていると思いますので、いくらでもネットを駆使すれば観られます。私なんかは、ホントに日本に帰ってくると、あまりにも地球上で起きている事と、隔絶した中で暮らしているのが急に怖くなったりするので、スマートフォンにアプリを落として観ている位です。スマートフォンにBBCだのアルジャジーラだのいろいろ入れて、仕事しながらずっとかけっぱなしで聞いていないと、不安になる位、日本は情報がありません。その辺を是非是非意識して頂きたいなと思います。それからもう1点加えたいのは、憲法9条というのが、私は、文言だけじゃないんだっていうことを皆さんにお伝えしたいと思います。それは海外に行ったら、結構体験できると思うので、是非とも学割のきくうちに海外旅行のチケットを使って、是非是非そういったのを体験してみてほしいです。私は究極的に体験して、それまで私、憲法9条って全然興味もなくてイラクに行ってましたけど、人質事件で拘束された時に、私は、誘拐した犯人たちに結局私は、その人たちに政治的に利用される道具として使われてしまったんだけれども、私は最初の3日間自衛隊のスパイだと疑われたんですよ。自衛隊のスパイだ、お前はスパイだと言われ、目隠しされっぱなしでずっとそれを何回も場所を変えられて、聞かれて、説明をするってやってきたんですよ。で、すごい重武装の人たちが結局話を聞いてくれたんですけどね。後になってね、私は日本に帰ってきてから思ったんですよ。私は一生懸命何を訴えていたかというと、私たちはイラクに来たのは、私たちは、あなたたちを敵視しているから来てるんじゃないと。戦争の為に来てるんじゃない。私たちは医療支援をしに来たんだ、緊急支援をしに来たんだとか、丸腰であるんだ、あなたたちを傷つけるようなものは、意思もなければそんなものは持ってないと。これ一番でかかったんですよ。実は私たちの事件の直後とかに、イタリア人グループだとか韓国人グループだとかバタバタ直後捕まってます。でも、みんな人道支援関係だったので、結局それで助かってるんですよ。一人だけ殺されちゃった人がいた。その人怖かったんでしょうね。ピストル持ってたからその場で結局殺されちゃうんです。戦場に行って銃を持つというのは、そういうことなんです。ピストルとか拳銃、武器っていうのはお守りじゃないんですよね。そこで持つということは、それは撃たなきゃ撃たれるということなんですよ。銃は、撃たれる前に撃たないと意味がないんですよ。そこをお守りだと、もしかしたら勘違いしてる人がいるのかもしれない。よく言われるのは、武装してちゃんと行ってるんですか?武装してちゃんと行くってことは、戦場ではちょっと考えられないんですよ。戦場で武装するってことは、私も撃たなきゃいけないんですよ。それは、やっぱり嫌。私は、人道支援者なのでそれはないです。それは人の道に反すると、私は思っているので丸腰でやるっていうのが一番安全だと思うし、この世の中に完璧な安全管理ってないんですよ。だけど一番高い確立で命を守ってくれるのは、イラクの経験で言うと、私も含め他の人道支援者も捕まって結局解放された。殺された人もいますよ。もう10年、20年やってきた人道支援のプロでも殺された人いますよ。でも、圧倒的に解放されてるのは、みな丸腰だからです。で、私は帰ってきてから、私は一生懸命彼らに誘拐犯に訴えてきたのは何かと言うと、私は丸腰で戦争をしない、個人的に戦争を放棄すると言うことを訴えていたと。そういうことはしないんだと。人は殺さないんだと。私は何の為にイラクに来たかというと、命を助ける、何かのほんの少し、医療者ではないけれど、助けがしたいんだと、そういうことを訴えてました。そして政治的な事は、分からないと言ったけれども、私はとにかく事実を目撃して、あなたたちが大変な目に遭っていたこと、あなたたちが本当に犠牲になっていることをこの目で見てきたんだと訴えました。で帰って来てつくずく思ったのは、あ、私は憲法の条文だ、全文とか憲法9条のことなんか文言なんか全く知らなくたって、ちゃんとそれが言えるんだってと思って。それはつまり私は、先ほど渡辺先生が言ったように私はそれで育ってきてて、私の細胞がそれで出来てた。それでちゃんと動けた。それで相手を説得することが出来た。それがすごく私は、あっ、憲法9条というのを、で私は救われたんだなっていうふうに後から思ったんですよ。で、これは極端な例ですけど、これはちょっと皆さん外国に行くと体験できると思います。というのは、あっちこっち世界中に親日家っていますよ。ニッポン大好きって人。必ずいますよ。で、特に中東なんかに行くと、平和な国・ジャパンて必ず言われます。ヒロシマ、ナガサキ。イラクの場合は内部被曝って共通項を持ってると思うから、ヒロシマ・ナガサキ・イラクは同じ被曝者だって必ず言われますよ。そういうこと考えると、なんとこの只の字面だと思っていた平和憲法というのが、ものすごく効果を発揮していると。ものすごく私たちはこれによって守られてる、それだけでも平和な国・ジャパンというブランドだけで、憲法も平和憲法を持っているというブランドだけで私たち守られているんだということを、ちょっとでも体験してもらえたらなと思います。ま、そんなとこですか。

Posted by 兼井 浩 on 2015年9月10日

★2004年にイラクで拘束された高遠菜穂子さん(日本人の3名の若者が拘束された事件の当事者)のスピーチ動画を視聴。「日本に帰ってくると、本当に日本の情報が偏っていると実感する」、「捕まった時、民間人で、丸腰の人は助かったが、護身用拳銃を持った人は殺された」、「拘束された時、イラクの人の命を助けるために来た、と訴えつづけて開放された」「被爆国であり憲法9条を持つ日本は、平和な国だと信頼されている。その国の人間だからこそ犯人を説得できた」と現場で体験した高遠さんの言葉は、非常に説得力あるものでした。

また、

中国脅威論についてどう答えるか、などについても考えてみました。

その際、松竹伸幸さんが「全国商工新聞」で語っていた内容を思い出し、うろ覚えだったのですが紹介しました。
自民党などは「中国が尖閣諸島を奪取しようと軍事的行動を強めており、これに軍事的にも対抗すべきだ」といった主張をし、それが国民の中にも一定の世論として浸透している。しかし、実際はそんな単純なものではない。尖閣をめぐる東シナ海での境界線問題は、経済問題、ガス田開発のコスト、漁業問題など複雑な問題が絡んでいて、これまで両国はそういう問題を孕みながら妥協と落とし所をきちんと踏まえて行動していた。ガス資源は確かに中間線よりも日本側に向かって深く存在するわけだが、それを日本単独で開発するには相当なコストがかかるので、むしろそれを中国との「共同開発」ということにして、事実上中国側に任せておいた方がよほど日本には得になる。そういうそれぞれの国益を踏まえて、両国が現実的に対応をしてバランスを保ってきたこの東シナ海に、戦争法成立のために「中国脅威論」を突然持ち出した安倍政権こそが姑息であり、もっとも危険なのだ。

20150824商工新聞松竹伸幸「中国脅威論」の本質

2015年8月24日付「全國商工新聞」
「中国脅威論」の本質 ジャーナリスト松竹伸幸

ー戦争法案成立めざす戦術 日本の国益と主権脅かすー

戦争法案の審議が参議院に移り、安倍政権の戦術が少し変わったように思える。「絶対に戦争に巻き込まれない」などの乱発に見られる断定口調もそのひとつだが、内容面での変化と思われるのが、中国警威論の積極的活用だ。
安倍政権は、中国が東シナ海におけるガス田開発のため構築物を増設していることを突如として公表するなど、ここ数年では表沙汰にしなかったことまでするようになった。法案の核心である集団的自衛権の行使について、衆議院の審議の際は機雷の掃海をホルムズ海峡で行うことを例示したにとどまったが、参議院段階では南シナ海をも対象にすることに言及した。
もちろん、戦争法案が中国を念頭において包囲網をつくることを目的としていることは、以前から変わりない。だから、本音があらわになっただけといえないこともないし、戦争法案への国民の批判をかわすため考えついた戦術でもあろうが、間題はそこにとどまらない。安倍首相の野望のため日本の国益と主権が脅かされようとしていることに、より大きな注意を払う必要があると思われる。

◆ ◆ ◆

東シナ海のガス田問題では08年6月、日中が共同開発することで合意した。もともとこの幅広い経済水域のどこが日中の境界かをめぐって、深刻な争いがあった。日本は中間線を主張したが、中国は中国大陸の大陸棚が途切れるところだ(中間段階では線よりはるかに日本側)と主張し、折り合わなかった。そして中国は、中間線の中国側ギリギリのところで開発を進めていたのである。中間線は日本側の主張であって、そこより中国寄りの海域を開発するなら中国の勝手だろうというのが、中国の言い分だった。日本側は、そうはいってもガス田は中間線をまたいで存在するので、日本側のガスまで持って行かれる危険があるとして争いになったのである。とはいえ、開発されているのは中国側の海域である。しかも、エネルギーを求める中国が、そこで投資した額は墓大である。だから、共同開発といっても、中国の国内法に基づき日本企業が参入するという方式で合意したのである。

◆ ◆ ◆

これは、日本の国益から見ればリーズナブルであった。共同開発といって、中国のこれまでの投資に見合う投資を求められたら、日本にはそれだけのカネがない。実際にガスを掘り出した時点でも、どんどん海が深くなる沖縄に向かってパイプラインを引くとなると、費用がいくらかかるか分からない。大陸棚に沿って中国側が引くことになるパイプラインに依存するのが現実的なのだ。
同時にこの合意は、本の主権ということからすると、ほぼ完璧な合意であった。中間線を共同開発するということは、事実上、この中間線が日中の境界だという日本側の主張を前提にしているわけだ。この合意を具体化し、進めることによって、そしてそれが長年の慣行になることによって、境界線問題は決着する(中国側は公式には認めないだろうが)ことになるのだ。しかも、この合意をたてにとって、将来、尖閣周辺の油田・漁業問題では、日本の国内法に基づき中国企業・漁民に参入を許すという提案をすることも可能になる。そうなれば、尖閣をめぐる争いも解決に向かっていくのである。
だから、日本側に求められるのは、合意に沿って、参入する日本企業を募集し、中国に提示していくことだ。そうやって実益(ウラに隠された主権も)を得るために努力するのが、国家というものだろう。そういうことをやらないでおいて、目の前のことしか考えず、戦争法案を成立させるため、日本の国益と主権をないがしろにするのが、安倍首相のやり方である。こういう人に日本の進路を任せることはできない。

結論的には、マスコミやネットの偏った情報に影響を受けて「中国が今にも攻めてきそうだ」とか「武力で攻めることが安全保障だ」と思っている人たちに対して、私たちが「9条こそが平和の力」とか「自分の子が、彼が殺し殺されるのだけは嫌だから反対」という表現だけでは彼らに響く言葉にはならない。むしろ、彼らの論理の中で具体的事実を挙げて説得できる言葉を、私たちが紡ぎだしていく努力が必要なのではないかと思いました。

参加者からは、「友達とはこういう話がなかなかできないので、とても新鮮でした」「率直に社会の問題点、自分の思いを出し合い、社会を変えることの大切さを共有出来るこうした場があるのはとても嬉しい」との感想が出されました。
12月も23日午後に、トーク第3弾を予定しています。